PMP©︎(第7版)に一発合格しました。(2023年6月)
2023/6/20にPMP©︎を合格しました!
これから受験される方のご参考になればと思い、この記事を書きます。
スペック・勉強時間
◆経歴:コンサル会社6年目。主にSIer案件でPMOをやってます。
◆実務経験のある開発手法:ウォーターフォール2年、アジャイル1年(非IT案件)
◆勉強時間:3週間(1日あたり4~5時間程度、中だるみ1週間あり実質2週間程度)
35時間の研修は含めていません。
筆者は2022年6月に研修を受けて、1年サボり、最近やっと勉強を再開したダメなやつなんです・・・。
◆試験の結果:全て「above Target」でした。(勉強時間の勘案すると、効率的に合格できたと思います。)
出題内容
体感値ですが、出題範囲の割合を4つの観点でお伝えします。
「アジャイル」「コンフリクト・トレニーング・変更管理系」を重点的にやりましょう。
◆作業プロセス:アジャイル7割、ハイブリッド1割、ウォータフォール2割
◆知識エリア:コンフリクト系、チームのトレーニング系、変更管理系で6割
◆フェーズ:立ち上げ2割、計画2割、実行4割、監視コントロール0.5割、終結1.5割
◆出題形式:シチュエーション問題が9割9分、計算問題は0〜1問のみ。
第7版で出題されない項目
筆者が勉強しなかった項目、うろ覚えで試験に臨んだものを記載します。
◆49のプロセス一覧:筆者は暗記してましたが、正確な暗記は不要です。
用語の意味、どのフェーズにどんなプロセスがあるのか、を大まかに覚えておきましょう。
◆ITTO:何もしていません。覚えなくて良いです。
◆計算問題:EVM方式やCPIの意味だけ覚えておきましょう。0~1問だけ出題されます。
計算問題自体は対策不要です。出題されたら捨てて良いです。
(出題数が少ないので、他で得点した方が効率的です。)
試験対策① PMIイズムを言語化しておく。
いろんな人が「PMIイズムが重要だ!」と言ってますし、筆者の経験からも事実です。
でも、「じゃあ、PMIイズムって何なのか?」「試験ではどんな回答が求めれるのか」に回答してくれる人は少ないです。。(説明が難しいという要素もありますが、要は説明するのが面倒なのです)
よって、筆者が思うPMIイズムを記載します。(この他にもあるかもしれませんが、これができればPMIイズムが分からず試験に落ちる、ということはないと思います。)
①作業範囲の観点
なんらかの対応が必要な場合、まずはPMが対応する。即エスカレや即予算追加を考えるのではなく、以下のように狭い範囲で完了できるような選択肢を選びしましょう。
PM → チーム・上位マネジメント層 → ベンダー → 顧客
②作業の流れの観点
まずは「事実確認」「そもそもどんなルールだったのか確認する」といった選択肢を確認しましょう。
例 コンフリクトなら、揉めてる人に対話形式で聞く。
追加要求なら、合意済みのスコープやトレーサビリティマトリックスを確認する。
変更管理なら、変更管理プロセスを確認する。
③コミュニケーションの観点
チームでも顧客でも、コミュニケーションをする際は、まずは対面・会議をする必要があります。そういった選択肢を選びましょう。 バーチャルチームで直接会えない場合、まずはオンライン会議を検討しましょう。
電話やメールでのコミュニケーションはその後です。(多分、それを問うような問題は出ないと思います。PMのコミュニケーションの在り方を問うているので。
試験対策② 状況をイメージできるようにしておく。
シチュエーション問題しか出題されないため、状況をイメージできるようにしておきましょう。
筆者はウォーターフォール・アジャイルの両方の実務経験がありました。正直これは大きいです。。
もしも筆者が実務経験がないまま試験に臨むとしたら、画像検索・YouTube・体験型の外部研修(あれば)等を利用して、映像レベルで理解できるようにします。
使用テキスト
これしかやっていません。ただし、これだけは徹底的にやりました。
「第7版対応」を明確に謳っているテキストって、2023年6月時点ではこれしかなかったので、筆者みたいに勉強を頑張れないタイプはこれだけは徹底的にやりましょう。
(リンクから買ってもらえると嬉しいです。笑)
正直、この本だけでもボリュームあるので、結構大変です。。
ちなみに筆者は「虎の巻」「豆検」など他のテキストや「模擬試験」はやってません。というか、やろうと思っていましたが挫折しました。。
第6版準拠のテキストでもECOが合っていれば第7版対策はできますが、出題範囲を意識しながら対策してください。
間違っても、ITTOの暗記や計算問題の勉強に力を割いてはいけません。時間の無駄です。
(第6版までは、それらがよく出題されていたので、テキストもそこにパワーを割いている傾向があります。無視しましょう)
◆書籍の利用方法
・書籍に記載されているキーワードとその意味を暗記する。
・なぜその対応が適切で、他の対応では不適切なのか、を理解する。
※上記2点は、それぞれ頭の中で、反射レベルで回答できるようにしておく。
・書籍の内容は、シチュエーションを頭の中で映像化する。(シチュエーション問題対策)
◆他の参考書籍
筆者は挫折したのでやっていませんが、虎の巻や豆検もお勧めです。
どの勉強にも言えることですが、一定量の問題をこなすことが記憶定着に有効です。
さいごに(マインドのおはなし)
「2割は確実に取って、残りは選択肢2つまで絞って運任せ。これで受かる。・・・というか他になす術がない。」
過去に合格した先輩の言葉です。素直な筆者は、馬鹿正直に信じきって試験に臨みました。
実際の試験では、本当にそんなもんでした。
PMP©︎は「ダミー問題あり」「過去問なし」「過去の受験者もなぜ合格したのか、なぜ落ちたのかを説明できない人が多い」といった特徴があります。
これらを踏まえると「一発合格にこだわらず、むしろ年3回までの受験チャンスをどんなスケジュールで組むか」という臨み方の方が合理的です。だって運用要素が大きいから。
(実際、筆者は上記のように考えていました)
社会人やりながらの試験勉強って本当に大変ですが、皆様も合格できることを祈っています。